every30minute いろいろログ
※ジャンルが恐ろしいほど雑多です。
※やっぱり詳しい解説とかはありません。
■寝つき（ミンサガ）
同じ部屋に他人の気配があると、途端に寝つきが少し悪くなる。睡魔がきてしまえばどうということはないのだが、一人旅や野宿に慣れるとたびたびこういう弊害が起こる。
別に相手に気を許していないとかそんなことはないのだが。
「……」
人間、眠っているときに寝息をたてるのはふつうだから、言っても仕方ないのだが。
「……」
他人の息遣いや身動ぎが聞こえると意識が覚醒してしまう。
これはもうほとんど無意識に近く、また結局は慣れの問題なのだということは理解している。いるのだが、普段の寝つきの良さで楽をしているぶん、寝つけないというのが少々辛い。
「……」
まさか息をするなとも言えないし。毛布を頭まで被ってみたりしてみたが、暑苦しさに断念した。おとなしく眠気が訪れるのを待つしかないか。
2012/07/20 (Fri) 23:37
（じつはおれが結構こういうタイプです。
ねちゃえばだいじょうぶなんですけどね。グレイは寝つきも良ければ寝覚めもけっこうよさそうなイメージある）
■めが（ミンサガ）
そこで兎が死んでいた
猟師の仕掛けた罠にでも半端にひっかかったのか
肉食動物の牙にひっかかったのか
いずれにせよ、汚い死に方をしていた
あの赤いものは血で、あの茶色い体からはみ出しているものは内臓だろう
だがよくは見えなかった
都合の良い眼だった
近くにいって眺めてみても、やはりちゃんとは見えなかった
眼は閉じられているように思えた
開いた瞳孔は映らなかった
都合の良い頭だった
2012/07/22 (Sun) 14:25
■わからん（ミンサガ）
「おおっ」
さっきからしきりに、ジャンはグレイの手を自分の手を見比べて感嘆している。何が何だかわからない。いきなり手首を掴まえられてそんな風に扱われているこっちの身にもなってほしい。
「…一体なんだ」
「ほらグレイ、大きさが一緒だ」
そういうなり、ジャンの手のひらと自分の手のひらが重なった。確かに大きさが一緒だ。同じように剣を振っているのだからさして驚くことでもないだろうに。
「君と一緒のところが見つかって嬉しいんだ」
自分と一緒で何が嬉しいのか。何年経ってもこの男のことはよくわからない。
2012/07/24 (Tue) 4:02
（よくわからない男グレイによくわからないといわれるジャン、ジャングレは双方ボケというか百合というかふたりして明らかになんかズレてるのがすきです）
■うつらうつら（ミンサガ）
いつも無表情で突っ立っているからか、グレイの眠たそうな顔を見るのは結構楽しい。そろりと瞼が下りてきて首が傾く。しかし意識を失わないようしきりに前頭部をつかんで頭を振っている。
「寝たかったら寝てもいいぞ？」
武器の修理待ちだった。この間カクラム砂漠の遺跡の探索にいったから、それが必要な数がとびきり多くて、その分待ち時間も長くて。その辺を歩き回るのもいいかと思ったが、グレイもこの調子だということでわかるように、誰も皆疲れていた。それでもこれだけはしておかないとと、宿にジャミル達を残しここまで来たわけだが、流石にジャンも堪えている。
本格的にグレイがうつらうつらとしはじめた。
「だから寝ていいって」
背中をたたいてもう一度促してやると、観念したのか少し背中を丸めて首を俯けて、グレイは瞼を下ろした。それじゃ首を痛めるだろうに、といつも言っているのだが、どうやらそうやって寝るのが本人的には一番楽らしい。
（ここで俺まで寝ちまったらさすがにやばいかなぁ）
そう思いつつ、実に安らかな寝息を聞いていたら自分も睡魔に襲われてしまう。
2012/07/26 (Thu) 11:30
（ゆやなぎはひどいくらいにグレイもえです。うつらうつらしてたらかわいいなぁ。ジャンも寝ちまえよ）
■スプーンの先(馬鹿騒ぎ)
グラハムさんは腹が減ってくると煩くなる。普段も煩いし腹がいっぱいになっても煩いが、減っているときがいちばん面倒くさい。グラハムさんの腹の虫が鳴り出したら、みんなで知っている限りの飲食店を出しあって、グラハムさんのそのときの機嫌に沿う場所まで赴く。味にはそんなに頓着しない人だから気分にさえ適えば後はなんでもいい。できれば、少し騒いでも問題ないような店がありがたい。
食べ始めると、それはもう嬉しそうに食べるのがグラハムさんの特徴だ。食べるのはすきらしい。うまいものを口に運んだ瞬間の幸福感は解体にも勝ると大袈裟に言っていた。味に頓着ないわりにうまいものには人並みに興味があるらしいことも知っている。なんだか少し羨ましい話だ。俺は生まれてからいままでの間、ただの一度も食事を楽しみに思えたことなんてなかったのだから。
2013/04/14 (Sun) 21:31