☆矢 ごった煮



■当たり所の悪い言葉

ほんっとうに、いっちばんはじめに書いた☆矢文章。おかげで短く、また荒い。
☆矢を書こうと決めたときに、一番押さえておきたかったのは双子の関係性だったらしい。
遊柳はサガカノ好きでよく読むのだけど。今ではすっかり書くのはNG。やはり兄弟には兄弟でいてほしい。兄弟いるからこそそう切実に思う。
…ただサガカノ好きは覆らんのでうちの二人は妙にサガカノ臭が…しているような…うん…

なぜこれが一番はじめだったかは、今となってはもう全くといっていいほど思い出せない。探り探りで当たり障りのないところを選んだとしか思えない。
ともあれ、これがなければすべては始まらなかった。というのも変な話である。ううーん。

20110429


■真っ直ぐ歩け!!

…そしてこれが次、というあたりから、もうこのサイトの方向性は決まっていたようなものだった。
遊柳自身には全くリアシャカやシャカリアの遺伝子がないんだが、他人様のふたりを読むのはかなり好きで、自分で書くのも好きだ。
噛み合わない、というか、性質が全くの正反対。興味のあることも目標も、それに至るためのプロセスも。これでもかというほど噛み合わないおかげで言い争いばっかり。
だが険悪には決してならない、むしろだからこそ妙に相手を信頼している節があるというか。
ふたりして、のれんに腕押し、糠に釘。互いが互いの力で曲がらないゴーイングマイウェイっぷりがたまらない。

プラス、この話はこれからちまちまと続く乙女座考察の先駆けともなった。
あの電波なシャカを同じ乙女座AB型として考察してやろう、とかいう、謎のアレである。
シャカの性格は、実に口では説明しづらい。だから話にして何とか示せないか。この話を書いたときにそこまで考えていたわけではないが、片鱗はあったのかもしれない。

ちなみに、このへんからもうシャカのセリフを書くのが楽しくてたまらなかった。ついでに言うとリアも楽しくてたまらないやつのひとりである。
書いてる本人も何を言い出すかわからなくてわくわくする。それでいて案外テンポも良い。
なのでたまに書くと実に気分が良くなるのである。

20110429


■ネクストデイ

個人的に、アフロディーテの魚座承認は年中組の中で最後だったらいい。実際には三人でそこまで差はないけど、ちょっとしたズレでサガが教皇になったあととかで。
アフロディーテは感情主義的というか。理屈の通ったことへの信頼はあまりないと思う。理屈があっても許せなかったら許せないよ、ってな。平気でそういうこと言えると思う。ミロに近い。
案外感情を押し殺したりできないし、客観的な見方もあんまりしない。ただミロと明らかに違うのは、それでもアフロディーテは大人なんだという点。
これ、確か良く晴れた朝の宮中で、ちょうどアフロディーテが聖衣の前に座っている後ろと右あたりから光が差してて、その後ろの光の方からデスマスクが来てる、みたいなイメージだったはず…
初期の文章は、こういう映像の設定がやたらと細かい。しかしそれが文章の中でどれだけ表現できているかはまた別である。

20110516


■光の在り処

これなんかは、映像が完全に先にあった典型的なもの。やっぱり晴れた日青い空。加えて、水の中から光溢れる太陽を見据えたときのあの眩しさ。
ミロがどうにかなったとき…ここでは仮に、崖から落ちたとして。真っ先に飛び込むのはカノンなんだろうなぁというのがうちのカノミロの原点である。ミロがミロとして、生きてそこにあることを尊ぶ精神。でもちょっと扱いが乱暴なのは、まぁ、なんだ…許してやってほしい。男同士だし、そこまでカノンもできた人間じゃあないよな。
初期の頃から今にかけて、カノミロの比重はあまり変わっていない。長い話もあまり書いていない。
何故と問われてうまく答えることはできないが、強いて言うならこのふたりには自然体、ナチュラルであることをどんなものよりも求めている気がする。別にカプ表記がなくてカノミロでなくたって、ふたりは同志であればいいし友人であればいいと本気で思うのだ。
ラダカノのような鬱屈は必要ないし、年中組のように過去を振り返る必要もない。カミュミロのように確かめる必要もないし考察だって本当は要らない。形はない。
ただふたりでなんとなく有ることの普遍さと微かな幸福に、はやくカノンもミロも気づけばよいとは思う。

20110516


■御苦労様でした

そうだ、遊柳は初期の頃サガカノが好きだった。故にこの話もびみょーにサガカノの要素が強い。しかしこの頃からわたしは双子同士でカプはしないと決めていた。
このカノンの労い方は、個人的に家族間を強く意識したものである思っている。と、いうより、サガ相手だと考慮したやり方とでも言うべきだろうか。会話不足で上手く意思疎通ができているのかも不安な双子だが、それでもサガの一番の理解者はカノンであると思う。ただカノンの一番の理解者はサガではないことは伝えておくべき事項だろう。別にサガがカノンのことを見ていないとか、そういうことを言ってるんじゃあない。このへんの話はぜひとも、「ワンステップ〜」と「ノッキング〜」で語らせていただきたいところだ。
ちなみに冒頭が年中組なのは、サガを労うプロは間違いなくこの三人だと思うから。連携プレーもお手の物。ただシュラだけはたぶん、他二人に動かされているような気がする。頑張れ山羊。

20110516


■光のアイロニー

年中組の関係をわかりやすく書いてみた。
「ギルド」でも言ったが、この三人を繋ぐ強固な茨の蔦はサガだ、サガを中心にして繋がっている。そしてそのサガが黒い衝動を育てる温床となっているアイオロスにも関係してくる。
ただ幾らサガがサガがといっても、この三人には基より絡め取られる要素が存在したのだということを主張したい。どれかひとつにかこつけるのでなくて、どれもがそれに導かれてきたのだということ。
さらっと書けたので、短文の中でもまぁまぁ気に入りのひとつ。いちばんはじめに手が出るのはアフロディーテで、口が出るのはデスマスク、黙り込むのはシュラ、は、うちの年中組の基本形。

20110611


■双子依存症

双子は、すでにいろんな方が的確な意見を出されているので、わたしがわざわざこんな風に話を書く必要もないとは思うのだが。カノンの依存性はこの時あまりちゃんと考えきれていなかったために、この話では解釈が微妙である。
カノン→サガ表記を一応してあるが、別にカプだとは全く思っていない。でも何もなしに双子と書くのはどうにも憚られる内容のときの逃げとしてこのように表記している。
様子が少々サガカノくさくても、ベクトルは常にカノンの方向から向いている気がする。そこにカノンからサガへの兄弟だとか半身だとか関係ない複雑な想いがあるような気もする。あ、もちろん恋愛ではないです。
カノンの存在を語るのにサガは不可欠だけど、カノンが存在を自分で認めるのにサガの側ではしんどいというのは、何とも言えない話だ。

20110618


■スイサイドヒーロー

ロス兄について考えていた。
他人の問題でも自分のことのように楽しんで、悲しめるのに何処か達観したこの人が。何故「女神を連れて逃げる」という選択をとったのかについて必死こいて考えていた。女神を死なせないのが第一だ!とか。シュラに関しても「真実を知らないから」、だけでは個人的には説明がつけられなかった。確かに言い訳の仕様がないことだったのだとしても。
その時、tacicaの「人鳥哀歌」を聞いてふと「これだ!」と思ったのだ。かなり曲解した結果ではあるが、予知していたとかそんなんじゃなくて、この流れの中で間違いがどこにあるのか、また自分がどの立場にあるのかを何となく感じとってしまう。
だから『自殺』だなんて言ったが、それは彼の皮肉だと解釈したい。ズルくて賢くて良い人なロス兄。此処で考えたロス兄観は、のちの『涙の地球』でも使った。しかしこちらは、聖戦後なのもあって若干前向き仕様かもしれない。

20110618


■書き掛け設計図

ロスシュラいいなぁと思ったんだが、うちは既にロスサガが存在している上にロス兄さんはノンケだと思い込んでいたおかげで、結局あまりロスシュラにはならなかった。まぁこれはこれでいいかと。
聖戦後復活設定の場合、非常に清算しにくいのがこのあたりの関係だと思う。でもロス兄さんが気にしなければある程度表向きは問題なく進みそうで、逆にそれがいろんな事実を覆い隠そうとしているみたいで、シュラは怖いのかもしれない。
何でも、崩れるときは一瞬で、作り直すのには時間がかかる。一瞬で組みあがったらそれは奇跡と呼ぶもんだ。
まだシュラはのろのろと資材を集めてのろのろと作業をしているだけだが、それでも真面目な彼は確実に新しいなにかを作っていると思う。次は壊さないようにね、はいっちゃいけない、立派なものができるといいねがきっと正解。
シュラってそういうとこわりとめんどくさい人間なのかもしれない。

20130113